1年で最も閑散期な2月 合間を縫って マレーシア ボルネオ島に動植物を見に行ってきました。 

ボルネオ島は簡単に説明すると世界で3番目に大きな島で北3分の1はマレーシア 南3分の2はインドネシアになり 気候は島中央に赤道が通過しており高山以外は熱帯雨林で 昼間32度 夜間27度程で 雨季 乾季になんとなく別れている模様 雨量は2000~5000mm程

まずは高温多湿の平均気温27度ですので、カラフルな花 果物の多さに楽園感覚に入る 花が多いと虫 蝶が多く鳥も多い 少し森の中に入るだけで蝶はひらひら 鳥はピーピー 鳥の鳴き声の多重奏がものすごく 森の木々を見ると 大木につる植物が巻き付き 更に枝の至るところに着生のラン シダ がくっついており パッと見ための情報量の多さは この国の持つパワーというか 植物 昆虫 動物の多さを物語っていてそういう物が好きな私には 特別な場所になりました

高温 多湿 多光量 とある植物にとっては好条件な事はイコール生存競争も激しく いろんな形(巨大なものが多い)の植物がもう動いていると思われるスピードで光を取り合っていて 勢いに負けそうになります

中でも有名なのが世界最大の花 ラフレシア ブドウ科の根に寄生し自分では栄養は作れず 花のみで茎 枝もありません 9ヶ月間つぼみのまま寄生して養分をもらい1週間のみ花が咲きます とても臭いと言われていますが全く匂いはなく ラフレシアの中でも種類があるそうです 

同じく昆虫も巨大でカブトムシは角が3本有り 飛ぶと雀以上に迫力がありますし 見てはいませんが 50cm以上のナナフシだとか 親指大のカメムシだとか 手のひら位の蛾 などなど 興味をそそられます

 

造園屋の観点から見てみると ボルネオの田舎の方々の家は周りはジャングルなのに 自分たちで綺麗な花(いろんな色のブーゲンビリヤ)などでガーデニングしている家が多かったですし 果物も植えていました 花の苗屋さんもありましたですので自分の家の景色はお洒落したいのだなと 

後はこのまま温暖化が進んでいくならば、日本さらには伊豆の気候は熱帯に近づくわけなので 熱帯果樹 熱帯のカラフルな花 も植栽の候補に入れていけるのでは、、

かなりインパクトのある植物たちが庭木になると思うと面白いかななどと考えながら観察しておりました。  

当然 海も珊瑚礁で魚もカラフルでした しかし珊瑚がけっこう死んでいて観光客か気候か 原因はわからないけれども 現地人の収入と野生保護の問題はマレー人とも話しましたが バランスが大事とのことでした

とても答えの出ない難しい問題だなと それでもちゃんと保護区があったりするので良い方なのかなと 観光客の私が自然を残して欲しいからヤシのプランテーションをやめてほしいとはとても言えないくらい 田舎の仕事は少なそうでした